会社案内

ご挨拶

家業を継いで30年

木阪賞文堂は明治27年(1894)に筆・墨等の販売店として創業し、今は亡き父が店を守っていました。私こと木阪泰之は、関東の生命保険会社に勤務するサラリーマンでした。そんなある日、一通の手紙が届きました。
「君が今の仕事を続けることも良いだろう。戻って来る気持ちがもう無いのであれば、この店は廃業するつもりだから、どうするのか教えて欲しい」
手紙は手書きで記され、便箋は5枚に渡っていました。
正面からぶつかってきた父に対して、「継がない」という選択肢はありませんでした。

骨身に染みた商売の現実

私は木阪賞文堂の社員として働くようになりました。しかし、商売の現実はとても厳しく、高齢の身で頑張っていた父や家族の苦労が身に染みました。
“労多くして益なし”の毎日が長く続きます。旧態依然とした商習慣に無力さを感じながら、1990年代から普及し始めたカタログ通販、そして2000年頃から急速に浸透したネット通販等により、価格競争にも巻き込まれることに…。心身ともに疲れ果て、投げやりになったことも一度や二度ではありません。夕方になると、生まれ育った白壁の町並みをぼんやりと眺め、自問自答する日が続きました。

一匹の金魚ちょうちん

そんなある日のことです。旧家の軒先に吊るされた一匹の金魚ちょうちんを眺めながら、ふと気が付きました。
「周りの目を気にして自分のことばかり考えて、果たして本当にお客様のために自分は仕事をしていたのだろうか? 従業員たちのことを真剣に考えていたのか?」
また、ある方との出会いをきっかけに、“文具”の素晴らしさにも初めて気が付くこともできましたし、“弱者の戦略”という学びを得ることもできました。
こうして「柳井の文具屋さんとして生きていく」という覚悟が決まりました。するとそれまでの気負いが一気になくなり、気持ちが楽になったのを憶えています。柳井に戻ってから、実に10年以上が過ぎていました。

ふかく、らしく、せまく

白壁の町並みが創業の地なのだからと、町並みや金魚ちょうちんを世に広げる事業を開始。ただし、あくまでも文具店主として、一人の柳井市民として、身の丈に合った、分相応なやり方です。地道な活動を続けるなかで、従業員たちの表情にも笑顔が増え、それぞれが自主的に考えて行動することが日常になっていきました。そして何かに迷うときには、「ふかく、らしく、せまく」と、自分に言い聞かせながら現在に至ります。

新型コロナウイルス感染症の蔓延期が明けて、社会は大きく変わろうとしています。そのなかにあって当社も変革を恐れることなく、慣習にとらわれず絶えず創意工夫をしてまいります。そして「柳井の“つくれる文具屋さん”」として、地域のお客様、お取引先の皆様、そして何よりも従業員たちが常に幸福を感じる状態であり続けることが出来る様に、ウエルビーイング経営を意識し精進して参ります。引き続き、ご支援とご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

有限会社 木阪賞文堂
代表取締役 木阪 泰之

木阪賞文堂の決意

一、お客様とのコミュニケーションを一層強化します。

ホームページ等を通じて、お客様の声や要望をより直接的に受け止め、それを商品やサービスの向上に反映してまいります。また、新たなコンテンツや情報を提供することで、お客様との関わりをより深めることを意図しています。

二、地域社会への貢献を一層推進してまいります。

柳井市をはじめとする地域の皆様にとって、私たちの存在がより意味のあるものとなるよう、様々なイベントや地域活動に積極的に参加してまいります。地域の発展と共に成長することを目指し、社会的な使命を果たす文具屋さんであり続けます。

三、技術と品質の向上に取り組みます。

文具業界は日々進化していますので、私たちも常に最新のトレンドや技術にアンテナを張り、新しい商品やサービスを提供してまいります。
品質の向上にも力を注ぎ、お客様に満足していただけるよう、厳選された商品を取り揃え、企画・制作をして、信頼と安心を提供していきます。
これからも変わらぬ情熱と責任感を持ち、お客様との信頼関係を大切にしながら、地域の一員として貢献していく所存です。皆様とともに歩みを進め、未来への一歩を踏み出してまいります。

会社概要


社名
有限会社 木阪賞文堂

代表取締役
木阪 泰之

資本金
1,000万円

業種
文具・オフィス用品販売

沿革


1894年
創業。筆・墨・小間物販売。 昭和に入り、卸商として活動。

1999年
オフコ中央店出店。

2003年
業界山口県初環境に関する国際規格ISO (BS-EN-ISO14001:1996版) を取得。
中小企業経営革新支援法に基づく経営革新計画企業に承認。

2007年
経済産業省 中国経済産業局より、創業100年以上で事業の高度化に取り組んでいる “中国地域の歴史ある中小企業選14社”に選定。

2012年
柳井市地域ブランドに、当社オリジナル「金魚ちょうちんリングノート」が認証されました。※インターネットでもお求めになれます。

2013年
柳井市地域ブランドに、当社オリジナル「やない優美蒔絵ペン」が認証されました。 ※インターネットでもお求めになれます。
やまぐち男女共同参画推進事業者承認

2014年
中小企業経営革新支援法に基づく経営革新計画企業に承認。(2003年に続き2回目)テーマ『ご当地文具で新市場開拓と地域活性化』

2016年
『そうだったのカンパニー』(TSS)に選抜。

2018年
柳井市で『創業100年を経過している企業(柳井市100年企業)』として表彰。柳井市観光功労者(※会社)として表彰。

2020年
山口県(柳井市)を代表する郷土民芸品金魚ちょうちんが、東京2020オリンピック・パラリンピックの公式ライセンス商品「伝統工芸品コレクション」として県内で初めて商品化。(弊社を中心に企画)

2021年
全国観光土産品連盟、日本商工会議所主催の「第61回全国推奨観光土産品審査会」(2020年度)に於いて弊社企画・販売の『金魚ちょうちん“珠”大内塗り(中)』が日本専門店連盟理事長賞(民工芸部門)を受賞しました。(総数766点の中から35品が選定、凡そ22倍の難関を突破)
金魚ちょうちん“珠”大内塗 が、令和3年度山口県特産品振興奨励賞(工芸品部門)を受賞しました。
金魚ちょうちんリングノート が、第17回ひろしまグッドデザイン賞の奨励賞(プロダクト部門)を受賞しました。

2022年
国内最大手のドラム缶製造メーカー 日鉄ドラム㈱様の柳井工場竣工に際し、オリジナル金魚ちょうちんドラム缶のデザイン協力をさせて頂きました。

中央店

金魚のしゃちほこが見守っている、頼れる文房具屋さん。


店内には、たくさんの文具が並んでます。
学校や会社で使う事務用品から金魚ちょうちんのオリジナル商品、万年筆やインクまで、何でも揃っています。

所在地
〒742-0035 山口県柳井市中央3丁目278-2(柳井グリーンマンション前)
JR柳井駅より徒歩5分

TEL
0820-22-0150

営業時間
8:00~18:00 (月~土)

定休日
日曜、祝日

FAX
0820-22-9506

駐車場
20台

Eメール
info@sirakabe.com

お支払い
AirPAY有(電子マネー可、クレジットカード可)

※店休日のお電話は、白壁店に転送されることがあります。


白壁店

昭和の面影が残る店舗・・・
まるでタイムスリップしたような不思議な空間をお楽しみください。


柳井名物の金魚ちょうちんをはじめ、金魚ちょうちんモチーフのオリジナル文具・雑貨や、懐かし系文具がたくさん並んでいます。
店内奥には、昔商家だった名残を感じる看板などが残されています。電飾された金魚ちょうちんも必見です。

所在地
〒742-0022 山口県柳井市柳井津452番地(柳井白壁の町並み内)
JR柳井駅より徒歩7分

TEL
0820-22-1878

営業時間
11:00~17:00

FAX
0820-22-0307

定休日
月曜、水曜

Eメール
info@sirakabe.com

駐車場
3台

※月曜、水曜以外にもお休みを頂くことがありますので直接お店にお問い合わせください。